海辺松原塩釜景物文様小袖    江戸時代中期
この小袖は遠景に群れ千鳥をあしらい、中景には松原、塩釜と潮くみ桶、裾には松原や葛屋を配し、干網や篭が海の幸をあらわす。
芦に鎌が配されているのは謡曲の「芦刈」であろうか、
歌枕として名高い玉川の一つ千鳥の名所 陸奥の野田川の玉川「夕されば汐風こしてみちのくの 野田の玉川千鳥鳴らなり」江戸時代に流行した歌枕や名所物語詩歌等に取材した小袖模様のひとつである。
所蔵 雅染匠