文様の歴史W 明治・大正・昭和時代(1)
江戸から明治へ 鎌倉時代から続いた武家政治は、江戸幕府を最後に幕を閉じました。 その要因は、民衆の近代意識の発達や、諸外国からの開国要請など、あらゆるものの積み重ねといえるでしょう。 1867年(慶応3年)15代将軍徳川慶喜が政権を朝廷に返したことで実質的に終わりを告げたことになります。 265年も続いた江戸幕府に代わり、明治の新政府がスタートします。 明治維新、その後迎える文明開化は、日本国内に大変革を与える嵐のようなものでした。 イギリス・アメリカ・フランスなどの先進的な文化・産業・政治・経済・教育……。 あらゆるものが日本に導入されました。 それらを日本人は大急ぎで吸収し、まさに文明の大革命を起こした時代です。 明治は近代日本の始まりを告げる鐘を打ち鳴らした時といえるでしょう。 数々の社会の変動の中で、染色業界もまた、大きな変化がもたらされました。 それはキモノの文様表現のみならず、根本的な部分から覆〈クツガエ〉すほどのものでした。 |
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先端技術の導入
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染の西沢所蔵 |
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化学染料の普及
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宮嶋染匠所蔵 |
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