京都工芸染匠協同組合の沿革

 昭和25年に京都染匠クラブを設立、戦後の京染の復興をめざして、総合加工業者としての技術、経営の研修会などの振興策を講じて染匠業者間の連係を保って参りました。
 昭和37年に正統京染を継ぐ京手描友禅加工業者の大同団結により、京染技術の保存と錬磨をはかって染匠の地位 を確立し、業界の発展、向上をはかるため京都染匠クラブを事業協同組合として法人化となる。 
 以来各年度ごとに応じた振興策と取組んだ事業を推進して数々の実績をのこして活躍しています。 
 昭和52年5月に組合の独立した会館と事務所を建設するため京都市中京区の利便の良い中心地に3階建ての染匠会館を建設、平成16年11月同中京区六角に第2染匠会館を購入し、今にいたる。


目的
 京都の伝統的工芸品産業である京手描友禅業界の恒久的な発展をはかるため、統括・染匠として技術の錬磨と研究・新製品の開発・後継者の育成・流通 機構の改革・取引近代化・展示会・競技会・和装振興対策その他必要な共同事業を行い、組合員の自主的な経済活動を促進し社会的地位 の向上、資質の充実をはかることを目的と致します。


設立
昭和37年7月7日 
   地域京都府下 組合事務所の所在地
   染匠会館  京都市中京区蛸薬師通烏丸東入一蓮社町298番の2
   新染匠会館  京都市中京区六角通新町西入西六角町97番地
平成24年6月1日現在
   郵便番号 604−8225
   京都市中京区西洞院通四条上ル蟷螂山町481番地
   組合員数 54事業所
   代表者名 理事長 雁瀬 博
   事務局  中島 実
   電話番号 075−255−4496
   FAX番号 075−255−4499
   E-mail admin@sensho.or.jp


組合員の資格
(1) 工芸染色、染匠、手描友禅を行う事業者であること
(2) 京都府下に事業所または、店舗を有すること 
(3) 事業年度毎年4月1日に始まり翌年3月31日までの1年間


京都工芸染匠協同組合の系譜
昭和25年4月京都染匠クラブ発足
昭和37年5月中小企業等協同組合法による事業協同組合に改組するため創立総会を開催発足
昭和38年4月第1回正統京染を継ぐ工芸染匠展を洛東永観堂において開催。以降、鹿ヶ谷法然院・安楽寺・東福寺本坊・岡崎勧業館・山中緑風苑・京都産業会館にて毎年開催
昭和45年7月京都府推奨事業協同組合として京都府知事表彰をうける
昭和45年9月京都市優良組合として、京都市長表彰をうける
昭和47年10月第1回手持商品販売会を開催し、以降毎年3回染匠会館にて開催
昭和52年5月染匠会館を建設 組合事務所を設置する
昭和52年12月京都府優良組合として、京都府知事表彰をうける
昭和55年11月全国中小企業団体中央会のモデル組合の指定をうける
昭和59年10月第1回京友禅手描染作品競技大会を京都産業会館にて開催、以降毎年同大会を開催
昭和62年11月全国優良組合として、第39回中小企業団体全国大会において、全国中小企業団体中央会会長表彰をうける
平成元年10月中小企業等協同組合法施行40周年記念にあたり、優秀組合として京都府知事表彰をうける。
平成16年11月新染匠会館 購入 組合事務所を移転する


工芸染匠の事業
 京手描友禅作品競技大会と染匠新作発表会を、毎年10月頃に開催。手持商品販売会(赤札市)を年1回位 開催 経済産業大臣指定、伝統的工芸品「京友禅」手描染の振興事業の推進、京友禅の伝統証紙の貼付を実施 和装需要拡大のため、全国各地において京友禅手描染のきものなどを、和装展に出品して一般 需要者への宣伝と普及につとめる。 
 京手描友禅証紙の発行、京染技術の技法の研修会、和装業界の情報の提供 青年部育成、後継者、事業従事者の育成 新製品、新技術の開催、新販路開拓の推進、各種制度融資の斡旋。 染匠業界の情報、呉服市況の提供、会報染匠の発行、講演会の開催 染匠の役割と機能、社会的地位 の向上、中長期のピジョン構築、労務厚生、技術者の顕彰、文化催事 研修親睦会、福利厚生事業 実態調査、生産調査、景況調査、調査資料の提供、和装宣伝、京のきもの手描友禅パンフレット発行、伝産法関係事業、その他、各種共同事業などの活動をしております。