キモノの手入れと保存法


     湿気に注意    

キモノを入れるタンスや容器は、風通しの良い場所を選び、畳紙〈タトウシ〉に包んでしまっておきます。ビニール袋は密封されるので、カビ・シミが発生しやすくなるため、使わないようにしましょう。

      虫干し      

虫干しは、寒干しと土用干しといわれるように、年に2回ほど行います。晴天が2~3日続いた後で、空気の乾燥した日を選び、直射日光をさけて風通しの良い場所で4時間ほど行います。

       防虫       

キモノをしまう前にタンスの底などに紙を敷き、紙にくるんだ防虫剤を入れておきます。キモノの入った畳紙などに防虫剤が直接触れないように注意しましょう。

       着用後      

キモノを着た後は、衣紋掛〈エモンカ〉けなどにかけて1時間ほど風を通し、体温や湿気を取り、汚れやシミの点検をしてからたたみます。
なお蛍光灯などの下に長く置くと紫外線などで変色することもあるので注意しましょう。
また、シワがついたままでたたむと取れなくなるので、低温のアイロンでシワを取っておきます。紋や刺繍のある部分には和紙を当てておきます。


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    本だたみ    

 訪問着や付け下げ、小紋、紬など、一般のキモノに向くたたみ方です。どんなものをたたむ場合でも、縫い目やこれまでの折り目に沿ってたたみ、余分なシワや折り目をつけないことが大切です。


背中は平らに伸ばし、左に衿、』右に裾がくるように広げます。




手前側にある下前の脇線を折り、続いて衽付け線で折り返します。




2で折り返した下前の衽の上に上前の衽をキッチリと重ねます。




手前にある下前の脇線の上に、向かい側にある上前の脇線を重ねます。




衿は、たたみグセに沿って、衿肩明きで内側に、三角に折ります。




手前にある袖のうち、上にある上前の袖を身頃の上に折り返します。




下前の袖は、身頃の下に折り返し、裾を持って2〜4つだたみにします。



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